Instagramのおもしろさ

もう普及率は高い気がしますが、
写真投稿SNS型アプリ「Instagram」を取り上げて、
何が面白いのかとかをつらつらと書かさせていただきます。


概要はこちらとか→http://wiredvision.jp/news/201010/2010101521.html


ユーザー数は400万人を越え、
文句なしの成功したアプリと言えると思います。


私が考える成功要因は3つ。


1.DLランキング以外の流入経路がある
2.シンプルな操作性
3.写真を正方形に切ったこと


以下、それぞれについて。



1.DLランキング以外の流入経路がある


通常、スマートフォンアプリの入手経路は、
・ダウンロードランキングからアクセス
・別のメディアで紹介されたものを検索する
くらいしか無いと言っていいでしょう。


そのため、一般のアプリは、キャンペーンの一巻でもない限り、
人気にならないとダウンロードされないという、
スタートアップの難しさがあります。
iTunesのStoreがほとんどのトラフィックを占めているのです。


したがって、ランクインしなくてもトラフィックを作れる仕組みを持つアプリが強い。


Instagramはその仕組みを持っています。
写真の投稿がTwitterfacebookといった外部サービスにフィードが飛ばせるので、
ランクインする前から、新規ユーザーを獲得することが出来る。
これが一点目。



2.シンプルな操作性


1.が新規獲得の強みに対し、こちらはアプリの継続力。


写真加工アプリは、今や星の数ほどあります。
中には、細かく数値を設定して本当に好きなように写真をいじれるものも。


私もいろいろダウンロードしましたが、細かく写真をいじって”作品”を作るアプリは、
だいたいすぐ飽きてしまうんです。


一方Instagramは、写真を撮ってフィルターを選ぶだけ。
最近でこそtilt-shift機能がつきましたが、これも簡素なもの。
撮影→投稿までのステップにストレスがない。
なのにいい感じの写真が撮れる。
だから継続的に使ってもらえるんですね。



3.写真を正方形に切ったこと


Instagramで撮れる写真は、全て正方形です。


普通、スマートフォンで撮れる写真、デジカメで撮れる写真は長方形で、縦か横が長いです。


それが正方形になることにより、
どっちの向きで撮るか、
構図をどうするか、
という敷居を取り去ってくれ、ユーザーの感性が最大限発揮できるのだと思います。


そもそも「写真が横長の長方形である」という既成概念自体が、
ルネサンス以前の絵画から写真へと続く透視投影図法の発展、
並びに、それに合わせて形成された人間の空間認識方法を母体にしている(と思う)ので、


正方形に切り取り、それを壊すことで生まれる、
心の”引っかかり”が人を魅了しているのではないかと思う次第です。


そう考えると、
例えば動画を正方形に切り取ってみても面白いかもしれないですね。



以上、3点がInstagramが流行った理由として考えたものです。
最後の方は割と気持ち悪いですが、
こっち方面の話の方が好きだったりします。



<今日のダイエット>


「おかわり自由」の白飯をおかわりしませんでした。