ソーシャルメディアは"アラハビカ"だった

ソーシャルメディアの使い方は、学生の身分からしてもとても難しいものと思います。


地震後のデマ拡散、デマ拡散を激しく咎める発言、「不謹慎」etc...
地震の前も、大学生のtweetが原因で、炎上して個人特定、内定先へ抗議etc...
個人の感情にダイレクトな発言にURLが付いてオープンになったことはこのような問題も引き起こしました。
もちろん、使い方によってはとても素晴らしいツールであることに変わりはありませんが。


そうして、ソーシャルメディアの正しい使い方って?となるわけですが、
正直とても難しいです。
Twitterに関する書籍やブログ記事も数多いですが、
それらを読んでどうにかなるものではないと思います。


暗黙知」という言葉があります。
言葉や文字に落とすことができない感覚的な知、という意味。
自転車に乗れる能力が、暗黙知の例でよく出されるようです。
ソーシャルメディアの扱い方も、多分にこの暗黙知のような感覚が重要なのではないかと思います。


こんなことを前からぼんやり考えていて、
もっとピッタリな例がないかなー、と思っていたのですが、
この間ふと思い出しました。



アラハビカです。



9割型「なんのこっちゃ」と思われたでしょう。
わかりやすくするための例え話に、よりマイナーな話を持ってくるというガッツリ本末転倒ですがお付き合いいただければと。


アラハビカとは。


昔、魔方陣グルグルという大好きなマンガがありました。
その中に出てくる町が、アラハビカ。


主人公達はこの町が気に入っていました。
しかし。
この町が実は魔法によってできた幻で、その正体は魔神の眠るパンフォスという名の遺跡でした。
物語が進みこの魔法が解かれると、
アラハビカという町は、塔に形を変え(文字通りロボットの変形のように町が組代わり)、
遺跡としての真の姿を現します。


町は塔に形を変えたため、大人やモンスター達は迷路となった塔の中を迷うばかり。
しかし、主人公達にはどこに何があるかわかっていました。
姿を変えても、元の町アラハビカと店の並びは変わっていなかったのです(「マップはもう頭の中にある」と主人公)。
本編のセリフから引用すれば、



「好奇心をもってアラハビカを愛したものだけが
 パンフォスを歩き回る権利を得る」



とのこと。
これが、ソーシャルメディアと一緒だ!というのが今回の主旨です。


ソーシャルメディアでうまくやっていくための権利。
そのためには好奇心を持って歩き回る。


デジタルネイティブという言葉は嫌いですが、
この言葉を使う人は、こんな心を持った人のことを指している、もしくは指したいのかな、と。



以前見た高広さんのツイートに、(今回探してみましたが見つからず…スイマセン)
ソーシャルメディア担当者は、ソーシャルメディアの生活者である必要があるというものがありました(表現の差異があるかもしれません)
たぶん、言わんとしていることは近いと思います。



ガイドブック片手に歩いても迷うだけ。


好奇心をもって愛していきしょう。